2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

無理に更新するのはよくないな、と思う。

差し当たって今年の1月3日頃よりBlogを開始し、今日に至るまで記事を連続投稿してきたがちょっとそれも限界だ。ネタはなくもないのだが、気力が兎に角続かない。最近はつきあいでの飲み会が続くと、帰ってから漢籍を読もうとはあまり思わぬ。自らの意思で飲…

諸葛亮の軍事能力に関する一般評価

差し当たって諸葛亮の軍事能力に関し、ネット上で色々と意見を拝見することがあるのだが、「正史で諸葛亮の軍事能力は高く評価されていない」とする意見がある。だが、果たして実態はどうなのか。今回は私自身があれこれ論じるのではなく(このBlogで唯の一…

マルクス『資本論』メモ

日経BPのマルクス『資本論 第一巻1』を読んでの覚え書き。主に第一章。マルクスは価値の根本に労働を置いている。その商品を生み出すのに使用した労働力が、その商品の価値となる。マルクスはどの労働者も同じ生産性で作り出した価値が同じであると論述する…

近藤大介『「中国模式」の衝撃』(平凡社新書)

「中国模式」の衝撃―チャイニーズ・スタンダードを読み解く (平凡社新書)作者: 近藤大介出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2012/01/13メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る本書は中国の生活様式、文化について述べた本である。特に…

鋭意インストール中

今、LaTeXによるホームページ作成をするため、その開発環境を調整中。ずっとコマンドプロンプトの画面と睨めっこが続く。プログラムって正直言って、時間が経つのが早いと思う。現場作業や書類作成作業に比べて体感的に感じるだけだけど。そして、時間が経つ…

マイケル・ハワード『ヨーロッパ史における戦争』(中公文庫)

ヨーロッパ史における戦争 (中公文庫)作者: マイケルハワード,Michael Howard,奥村房夫,奥村大作出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2010/05/01メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 84回この商品を含むブログ (35件) を見るマイケル・ハワードによるヨー…

薬を飲む時の注意点

『禮記』曲禮下第二には、薬を飲む際の原則が記されている。 君有疾飲藥,臣先嘗之;親有疾飲藥,子先嘗之。 醫不三世,不服其藥。 主君が薬を服用する際にはその臣下が問題ないかどうか確認し*1、親が薬を飲む際には子供が確認するという。そして医者が三代…

TEXの記法練習

TEXの記法が使えるらしいので、少し練習がてらに熱力学に関する式を入力してみる。《閉じた系の絶対仕事の式の導出》閉じた系に於いて状態1から状態2に変化した時の仕事Wは、熱力学における仕事Wが圧力pと体積Vの積で定義されるから、で表現できる。この時、…

中級者の名称に関する諸問題

そんな問題がそもそも存在するのかという疑問はさておき、少しだけ今日の日中に話題となった事柄について。中級者の集いに関するログそもそも三国志に関する中級者とか初心者とかに明確な区分は存在しない。もし本当に広く使うのであれば誰かが○○は初心者で…

最近すっかりご無沙汰になっていることについて

Skypeグループ通話形式の漢文訓読会を不定期になりつつあるが、一応は主催している。が、社会人がメインのために中々人が集まらない。皆で同じ箇所を読み合う、というのは不勉強さを思い知らされて冷や汗ものである一方、各自が自宅にある辞書やら史料やらを…

『後漢書』龐公伝

龐公者,南郡襄陽人也。居峴山之南,未嘗入城府。夫妻相敬如賓。荊州刺史劉表數延請,不能屈,乃就候之。謂曰:「夫保全一身,孰若保全天下乎?」龐公笑曰:「鴻鵠巣於高林之上,暮而得所栖;黿鼉穴於深淵之下,夕而得所宿。夫趣舍行止,亦人之巣穴也。且各…

劉知幾[著]、浦起龍[通釈]『史通通釈』(上海古籍出版社)

購入を志した直接の動機は宮崎市定『中国文明論集』(岩波文庫)の中で言及されていて強く興味を持ったことであるが、それ以前から劉知幾『史通』の名前は存じていて気になる書物ではあった。『史通』は他の正史や『資治通鑑』『春秋』のような書物とは異な…

岩波文庫の中国古典の価値について

書き下し文を上手く書きたいなぁ、とは常に念願しているのだが独習だと中々上手くいかない。誰かと切磋琢磨しながらが一番理想だろうが、現実は上手くいかないものである。やはりこういうときは、偉い先生の作った書き下し文を参照するのが良いのかもしれな…

『後漢書』徐登伝

徐登者,閩中人也。本女子,化為丈夫。善為巫術。又趙炳,字公阿,東陽人,能為越方。時遭兵亂,疾疫大起,二人遇於烏傷溪水之上,遂結言約,共以其術療病。各相謂曰:「今既同志,且可各試所能。」登乃禁溪水。水為不流,炳復次禁枯樹,樹即生荑,二人相視…